郡山の農業

鈴木農園 鈴木清美さん

2014/05/30
鈴木農園
鈴木清美さん。趣味はラテアート。料理をするのも好きだそうです。
後ろにいるのは経理を担当する一つ違いの弟の忠さん、心強いパートナーです。

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鈴木農園 鈴木清美さん
なめこ栽培を糧に循環型農業を目指しています。

日々の積み重ねを大切に

郡山市田村町の鈴木清美さんは、(有)鈴木農園の二代目です。鈴木農園では、ジャンボなめこや万能なめこ、たべごろなめこなど、主になめこ栽培を主力とした商品を市場や直売所に出荷しています。
「もともとは父親がひらたけ(昔のしめじ)を栽培していたのですが、時代の流れで生き残るために、なめこ栽培に切り換えました」
大きいなめこは美味しいと聞き、オガのブレンド配合を独自のものにし、オリジナル種のジャンボなめこを作ることに成功しました。
鈴木さんは学業を終え、二年前に戻ってきました。大学の農学部では研究室に入り、土の研究をしていたこともあります。
「農業の仕事は小さい頃からずっと身近にあったので抵抗はなく、この道に進むことは自分で決めました。まだ二年目なので、人との関わりあいや日々の積み重ねを大切に頑張っています」

鈴木農園
「ジャンボなめこを天ぷらにすると美味しいですよ」
鈴木農園のなめこは、旬の庭、愛情館などで販売しています。

お互い様の精神をモットーに楽しい農業を

なめこ栽培には大量のオガクズが出ます。鈴木さんたちは研究を重ね、オガクズを長期熟成することで良質な堆肥を作るに至りました。鈴木さんはその堆肥を使いカブやエダマメ、ニンジンなどを作っています。
「目指すのは循環型農業です。農地を絶やさないために近くの休耕農地を借り受けたり、畑仕事を委託した人たちも増えていく中で仲間になれます」
70名ほどいる従業員が安心して働けるようお互い様の精神も大事にしているといいます。
生産者としての一番の喜びは、お客さまに美味しいと言ってもらうこと。それを続けるためには、収益の上がる経営も同時に必要になってきます。
農作業をしていて周りの畑に誰もいないのは寂しい。昔のように田畑で人と話したり楽しく働きたいと鈴木さんはいいます。そのためにも生産性のある農業をやり、地域の雇用を守り、人々とのコミュニティに役立つ農業経営を目指す鈴木さん。楽しい農業、楽農をやりたいといつもお父さまたちと話しているといいます。

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