もっと知りたい郡山の農業
「結の郷」支援者の皆さん
みんなで楽しんでやれればいい。
土いじりは精神を安定させます
郡山市湖南町にある「結いの郷」は、障害者福祉サービスの事業所です。「結いの郷」では、就労継続支援A型に基づき、5年前から利用者のために農業を行っています。
管理者の生尾学さんと黒澤悦男さんは設立当時、協力医療機関の医者から農業をすることをすすめられました。精神安定のために土いじりはとても良いということ。二人は農業の経験があり決心したといいます。
利用者は陽にあたり、風に吹かれ、土に触ることで何よりもよく眠れるようになったということです。
「薬を使わず、規則正しい生活ができています。支援し一緒にやるボクたちもそう。作付けから収穫までの達成感、満足感があります」
みんなで楽しんでやれればいい、と二人はいいます。
採りたてを届けたい
農作物は、ナス、インゲン、カボチャ、タマネギ、ジャガイモ、ブロッコリーなど。現在は4人の支援者と5人の利用者、計9人で野菜の露地栽培をしています。
「路地栽培は面白い。環境の変化に左右されるので大変ですが、やり甲斐があります」
と黒澤さん。農薬を出来る限り控えた安全で安心、安い価格を心がけています。
出荷先は郡山市内の「旬の庭」などの直売所。特にブロッコリーは人気があり、棚に並べる前からお客さんが待っているといいます。
特徴は朝採りの鮮度の高さ。水分が約60%というブロッコリーの瑞々しい美味しさにあります。
「ブロッコリーはすぐにしおれる。お客さまには採りたてを届けたいですね」
今後は、冬期間の閑散期に向けて雪を利用した雪下キャベツを作る計画を立てているということです。
8月末には育苗にとりかかるとのこと。みなさん頑張ってくださいね。