もっと知りたい郡山の農業
稲作、キュウリ栽培 伊藤正喜さん
将来はキュウリ栽培で地元の雇用を促したい。
年2回のサイクルで作っています
農業を始めて5年になる伊藤正喜さんは、郡山市三穗田町の大谷地区でステビア栽培の米とキュウリのハウス栽培を営み、市場に出荷しています。
米は主にご両親が、伊藤さんはキュウリ栽培に精を出します。
「キュウリ栽培を始めたのはJA郡山の指導がきっかけで、初めは稲の育苗ハウスを利用し200本ほど植えました」
伊藤さんは、その年の冬に埼玉県の種苗会社で3ヶ月間住み込みで学んだ後、間もなく5連棟のハウスを建て本格的にキュウリ栽培をスタートしました。
現在は、年2回のサイクルで収穫しており、これから夏までの間は息子さんやアルバイトの方を動員し忙しい日々を送ります。
いつか自分で市場開拓をしたい
「キュウリは光があたらないと大きくならない」と伊藤さん。葉を落とす葉欠き作業やキュウリを害虫から守る作業、冠水などは怠れない大切な仕事です。
「現在、隣の敷地に新しいハウスを建設中で、さらに将来はその先の土地にもハウスを作り、大規模なキュウリの生産環境を整備したいと考えています」
伊藤さんがキュウリ栽培で目指すものは、地元地域の雇用だといいます。
大谷地区には、現在110ヘクタールの水田があり、23世帯の農家があります。その現状をアンケートしたところ、後継者がいて農業継続ができるという回答は約三分の一でした。
「現実的にはもっと少ないかもしれない。だとすれば例えば将来、大谷地区の水田を集約し企業化することで農業を続けていくことができるかもしれません」
地域の農業を地域で支える。伊藤さんは出来ればすぐにでもキュウリ栽培の規模を拡大して雇用を促進し、農業を魅力あるものにしたいと考えています。
「いつか自分で市場開拓をしながらお客さんとの関わりを深めていけたらいいですね」