100年ふくしま。

vol.057 郡山ご当地ヒーロー ダバイザー

2020/09/03
057郡山ご当地ヒーロー ダバイザー

100-FUKUSHIMA Vol.057

ダバイザー

今回は、郡山のご当地ヒーロー・ダバイザーさんにBUNがインタビュー。
みんなが知りたいダバイザーのあれこれをお聞きしました。

BUN:まず、ダバイザーという名前の由来を教えてください。

ダバイザー :郡山の方言に「だばい」という言葉があります。何々だばい、というふうに使われ、何々でしょうという意味なのですが、すごく郡山らしいと思い、命名しました。

BUN:確かに「だばい」という方言は、郡山独特の言葉だし、地元感が伝わる名前ですね。

ダバイザー :ありがとうございます。ボクは、あくまでも地元のヒーローでいたいと思っています。
「ダサい」という感想や「ダルライザー」と被るという意見もいただきますが、郡山愛はボクにとって大切な要素なので、活動を通して、みなさんに親しんでいただけたらと思っています。

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BUN:ダバイザーさんの生い立ちを教えて下さい。

ダバイザー :元々は、町人探訪という情報誌に掲載されたコミックで2次元として誕生し、東日本大震災を機に、現在3次元、つまりリアルな姿になりました。
当時の福島県は、原発事故の影響で放射線量が高く、子どもたちは外に出て、運動したり遊ぶことができず、体力が低下するなどストレスにさらされていました。そこで始めたのが体操です。音楽をやっている仲間と、幼稚園や学校に行って、「ダバイザー体操」を一緒にやることで、少しでも子どもたちの体力を増進して、笑顔を増やしたいと思いました。

BUN:そうすると、子どもたちのために今の姿になったというわけですね。

ダバイザー :そうです。ダバイザーは子どもたちの笑顔でリアルな姿を現し、子どもたちの笑顔をエネルギーの源としたヒーローなのです。

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BUN:体操の他には、どんな活動をしているのでしょうか。

ダバイザー :そうですね、体操をしていないときでも、いつも子どもたちに寄り添っていたいと思っています。
子どもたちが安心して過ごせるように、公園での見守りや、街のパトロールなどを行っています。

BUN:今日、一緒に郡山の街を歩いてみたのですが、大人の方からもずいぶんと声を掛けられましたね。

ダバイザー :そうですね。応援や励ましの言葉をいただいて、ボクも驚いています。
やっぱり、子どもたちにとって良い環境は、大人の方にとっても良い環境であるということが、分かってもらえるようになってきたのかなと嬉しくなりました。

BUN:ダバイザーさんの素顔は、学校の先生という噂がありますが、どうなんでしょうか。

ダバイザー :特別隠すつもりはありませんが、ダバイザーの本当の素顔は、大勢の人が持っていると思っています。
子どもや地元を愛する気持ち、正義感や勇気といった人の心が、ダバイザーの素顔であり、ボク以外にも郡山には沢山のヒーローがいるのではないでしょうか。

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BUN:好きな食べ物はありますか。

ダバイザー :好きな食べ物はいっぱいありますが、中でも「酪王のカフェオレ」と「柏屋の薄皮饅頭」が、ボクにとってのソウルフードです。

 

最後に、ダバイザーさんから活動を応援してくれる方々、福島の子どもたちに向けたお手紙をお預かりしましたので、ご紹介します。

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100年後の友へ

昔々(100年前)、福島県郡山市に「ダバイザー」というローカルヒーローがいました。
2011年の「東日本大震災」にもめげず、2020年の「新型コロナウィルス」にもめげないで、何とか子どもたちの笑顔のために頑張り続けた真のヒーローがいたのです。
どんな出来事があってもめげないで、目標に向かって突き進んでいました。
それが宿命と感じていた私は、どれだけ伝わったのか…子どもたちに無言で私の生き様を教えていたように思います。
100年後に私が生きているのか、はたまた進化しているのかはわかりませんが、きっと私の思いを引き継ぐ何かが、きっと存在しているものだと信じています。
子どもたちの未来のために、共に戦う方々がいることを信じて…。
最後に「ダバイザー」の名前の由来を…。
「ダバイ」は標準語の「〜でしょう」を意味する郡山の方言です。
今でもなかなか使われない方言なので、きっと100年後は全く使われていないんだろうなあ。

ダバイザーより

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ダバイザー
ショートムービー「コロナVSダバイザー」を2020年秋口に撮影予定
http://dabaizer.com/
https://twitter.com/dabaizer_

下記リンク先で電子ブック「ダバイザー」が読めます。
日本文教出版 >Webマガジン > 読み物プラス
https://www.nichibun-g.co.jp/data/web-magazine/plus/

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ふくしまの子供達に夢と元気を与える会
平成29年度福島県地域創生総合支援事業[サポート事業]
地元ヒーローと一緒に歌を歌い体操して元気になろう事業
〒963-0111 福島県郡山市安積町荒井字年柄1-33
090-4315-4779(会長:大塚 久)

2020.08.02 取材
文・写真:BUN

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