もっと知りたい郡山の農業
JA郡山市農業受委託 伊藤成章さん
開拓ほしいも、出来ました。
耕作放棄地の新たな活用を
JA郡山市の直売所、旬の庭から「開拓ほしいも」が発売されました。
サツマイモは、郡山産の「紅はるか」を使って商品化したもので、郡山市日和田町にあるカントリーエレベーターの建物でお馴染みの(株)JA郡山市農業受委託の新たな事業として生産したものです。
この事業を牽引したのは、社長の伊藤成章さんです。
「休耕地や耕作放棄地をなんとかしたい、という思いで始めました」
農地は荒廃させると元に戻すのがむずかしいと言います。郡山の農業全体が衰退していく、そんな危惧から耕作放棄地の新たな活用事業としてスタートしました。
開拓という言葉に思いを込めて
「今回はサツマイモですが、主体はブルーベリーです。手法としては耕作放棄地の有効活用ですが、目的は新たな農業プランを作ることです」
JAという組織のノウハウを用いて、新たな農産物の生産と加工、販売のモデルケースを作り、それをプラン化して意欲のある農家や農業従事を希望する方に引き継いでいく。そのことで郡山の農業を守り、発展させたいと伊藤さんは語ります。
「昨年おこなったサツマイモとブルーベリーの定植作業には、多くの方に参加していただきました。ブルーベリーは、実になるまで3年かかります。サツマイモは開拓ほしいもとして2月始めに店頭に並びました」
伊藤さんご自身も定植から収穫まで関わりました。
「農作業は、身体が大変だからこそ収穫出来た時の喜びはひとしおです。夏の暑い時の草退治はめげそうになりましたが、出来上がったものを目の当たりにすると本当に嬉しいですね」
もう一度、郡山の農業に活力を取り戻したい、その思いを開拓という言葉に込めたほしいもです。