もっと知りたい郡山の農業
養蜂家 正直一男さん
花とミツバチに感謝の日々。
今年も美味しいハチミツが採れました
郡山市安積町の正直一男さんは、養蜂業を始めて33年目を迎えます。
正直さんに初めてお話を伺ったのは昨年の4月で、その年の「こおりやまゆう5月号」に出ていただきました。今回は2度目のご登場です。
「今年は気候も良く、花とミツバチのおかげで美味しいハチミツが採れました」
ソメイヨシノが開花する4月10日頃からミツバチは蜜を集め始めます。その後、5月にかけてヤマザクラ、アカシアの花と続きます。ミツバチは小さな身体で1日7回から10回ほど往復し、それぞれの花が咲き終わるまで蜜を運び続けます。
「アカシアの花は雨と風に弱く、すぐに落下してしまいます。今年は採蜜時期に雨が少なく、強い風も吹かなかったので花が長持ちし、ミツバチも元気に働いてくれました。ありがたいことです」
私はサクラの蜜が好きです
「一年の流れの中で養蜂の開始時は3月のお彼岸の頃です。11月の産卵後に越冬したミツバチがどれ位いるか確認するのが楽しみな時ですね」
これから夏に向かう今の季節は、ミツバチを増やす時期だそうです。働きバチが新しい女王蜂を求めて世代交代をする時期でもあります。
「7月中旬から8月中旬までは蜜源がない時。秋の草花が咲き始めるまでは、ハチが餓死しないようにするのが私の大切な役目です」
正直さんのハチミツは、アカシアが6割、サクラが3割、百花蜜が1割。正直さんは、サクラの蜜が大好きだといいます。
「ハチミツを少しのお湯で溶かして牛乳を入れて飲むと旨いよ。バナナやイチゴにかけてもいいね。ハチミツは甘いんだもの、そりゃあ美味しいよね」
そういいながら優しい目をして笑う正直さんです。