郡山の農業

降矢農園 降矢敏朗さん

降矢農園
お話を伺った降矢敏朗さんと奥さまのセツ子さん。
広いハウスの中で育つサンチュ。
その瑞々しさに眺めているだけで元気になります。

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降矢農園 降矢敏朗さん
原発被害の現実と向き合いながら。

スプラウト(芽もの野菜)を食卓に

郡山市田村町の降矢敏朗さんは、奥さまのセツ子さんと降矢農園を設立し30年になります。
15代続いた農家の跡を継いだ降矢さんは、昭和57年にスプラウトの代表野菜であるカイワレダイコンの水耕栽培を始めました。スプラウトとは芽もの野菜のことで栄養価が高く、他にトウミョウ・ブロッコリー・クレス(クレソンの芽)などがあります。
「一年を通していつでも安心して食べられるスプラウトをここから食卓へ届けたい。お腹を満たす野菜ではなく健康になる野菜。主役ではなく脇役なんだけれど身体にいい野菜。農薬を使わずにそういう野菜を作っています。今は、サンチュやレッドキャベツ、みょうがなど併せて9品目の野菜を育てています」

降矢農園
降矢さんたちが来ると喜んで走ってくる豚たち。
シッポがくるんとしているのが健康な証です。

4年前から豚を放牧しています

「昔は、タバコ栽培と養蚕をしていて労働力がそのまま収入になっていた時代でした。私も中学生の頃から忙しい時には夜わりをしたりして、家族で労力を無駄にせず一年を通してまんべんなく働きましたね」
昭和55年の海外派遣事業でヨーロッパを視察した際、教会のミサが行なわれる日曜日は農家も休む習慣にカルチャーショックを受けたという降矢さん。毎週一日は休めるような農業をしようと思ったといいます。
3・11後、降矢農園では去年の春までの一年間、生産を中止し従業員に避難をしてもらいました。
「原発被害は避けられないと感じたからです。去年の4月に再開し、地域の若い方たちにも働いていただいています」
降矢さんは、水耕栽培という土から離れた農法をしていますが、土に対する思いは強く、耕作放棄地や荒れた里山をなんとかしたいと考えています。4年前に養豚を始め、放牧という方法で豚に土地改良を託しています。
野菜・放牧豚ともに、第三者検査機関、さらに自主検査において放射性物質は不検出です。降矢さんは原発被害の現実と向き合いながら農業を続けています。


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