もっと知りたい郡山の農業
養蜂家 正直一男さん
巣箱を増やし、充分にお客さまにお届けしたい。
新しいスタッフ、嬉しい春
郡山市安積町で養蜂業を営む正直一男さん。「こおりやまゆう」に登場するのは3度目になります。
去年の9月に息子さんの清孝さんが東京から地元に戻り、一緒に養蜂の仕事をするようになりました。
正直さんも看護師の仕事を定年退職し、ハチミツ作りに専念しています。
「この春からは二人体制で、夏の終わりには養蜂の巣箱を増やし設備も改善していきます。今までは限られた量でしたが、これからは充分にお客さまにお届けできるようにしたいです」
清孝さんは四人兄弟の末っ子です。小学5年生の頃から瓶詰めなどの手伝いをしてくれたそうです。
「清孝はハチに刺されてもあまりこわがらなかった。兄弟の中でも一番手伝ってくれた子です」
父親として将来は自分の好きな仕事をしろと言っていた正直さん。思いがけない清孝さんの選択に今年は嬉しい春です。
作り続けて34年、ハチミツのおかげで健康です
正直さんの作るハチミツは、純度100%です。
「採取する蜜は、主にサクラとアカシアで百花蜜も作ります。今の時期はサクラで品種はソメイヨシノ。サクラのほのかな香りにどうぞ癒やされてください」
ハチミツは優れた健康食品だということは広く知られていますが、正直さんご自身の健康維持にも欠かせないといいます。
「肌がきれいだとよく言われます。これも毎日ハチミツを食べているからかもしれませんね」
おすすめは、国産のレモンを皮ごと切ってハチミツに漬けたものを牛乳や水、炭酸などで割る飲み方です。
「私の場合はお酒が好きなので、焼酎で割って飲みます。レモンのハチミツ漬けを作り置きしておけば手軽に口にすることができますよ」
この春、正直養蜂場は開業34年目を迎えました。
試行錯誤を繰り返し、大変な時期もありましたが続けていて良かったと笑顔で話す正直さんです。