もっと知りたい郡山の農業
農業 後藤和弥さん
自分を培ってくれた農業を支えに生きていく。
農業の専門学校で学んだことを生かしたい
郡山市熱海町の石筵に住む後藤和弥さんは、仕事をしながら祖母の政子さんと農業を営んでいます。
勤務先は近くにある「石筵ふれあい牧場」。和弥さんは牧場で牛や馬、ヤギ、ヒツジなど動物の飼育を担当しています。
勤務はシフト制で、1ヶ月に10日ほどある休みを農作業の時間にあてています。
「小さい頃から、畑仕事をしている祖母の手伝いをして育ちました。遊びに行くより家の手伝いをしている方が楽しかった。自然に農業を志すようになり、高校、短大と農業の専門学校へ進学しました」
何故、農業が好きになったかという説明するまでもなく穏やかで自然体な和弥さん。学校を卒業して6年目の現在、学んだことを生かしていきたいと話してくれました。
ばあちゃんには元気でいてほしい
「今の時期はニンジン、大根、キャベツ、白菜、小松菜などの野菜を郡山市内の直売所へ出荷しています」
少量多品目、いろいろな野菜を作り、一年を通して出荷できるように工夫をしているといいます。
「お客さまの顔を直接見ることはありませんが、直売所の方から売り切れたので追加して下さいと連絡が入ることもあって、お客さまを身近に感じることができますね」
和弥さんは、狩猟の資格を取得しイノシシを捕獲する罠をしかける作業もしています。なんと昨年は30頭を捕獲したといいます。
おばあちゃんは、そんな和弥さんを柔和な目で見つめます。
「和弥は優しすぎるほど優しい子です。小さい頃から近所の方にもかわいがられましたね」
和弥さんは、おばあちゃんの料理が大好きです。
「野菜の煮物が旨いです。今の季節は白菜や大根の漬け物が毎日の楽しみですね」
ばあちゃんにはこれからも元気で頑張ってほしいです、とまっすぐな目で話す和弥さんです。