もっと知りたい郡山の農業
野菜農家 宗像ユキ子さん
野菜は、子どもを育てるように愛情をこめて作ります。
食べて美味しい農作物を
郡山市中田町の宗像ユキ子さんは、ご主人の善重さんと二人で農業を営んでいます。
ネギやブロッコリー、キュウリ、カボチャ、キャベツなど一年を通して様々な野菜を作っており、直売所に出荷しています。
宗像さんのところでは牛の繁殖もしており、牛ふんの堆肥を野菜作りに生かしています。宗像さんが作る有機質の堆肥を使うと土壌が健やかになり長い間、農作物を育てる力を発揮します。干ばつの年でも瑞々しくできるといいます。
「特に生で食べるもの、キュウリやトマト・スイカなどはいい肥やしをくれることが大切です。みんなに少しでも美味しいものを食べてもらいたいですね。野菜は子どもを育てるのと同じです。愛情をこめて作っています」
今年のキャベツは特に柔らかくて美味しいです
美味しいものを作りたいという宗像さんの家は、代々続いた農家です。特に葉タバコの生産においては、様々な賞を受賞する優れた農業を営んできました。ユキ子さん自身も農家に生まれ、土のこと、作物のことを身近に学んで育ち、農家に嫁いで今に生かされています。
朝早くに野菜を収穫し、直売所に出荷する忙しい日々を送りながらもユキ子さんは、楽しいと話します。
「作る喜びや食べてもらう喜び、直売所での人との交流が今の自分にはなくてはならないものです」
自分らしくいるために続けていきたいと朗らかに笑います。
「今年のキャベツは特に柔らかくて美味しいですよ」
そう言ってユキ子さんは、キャベツの漬け物を出してくれました。お皿にこんもりと盛られたキャベツの漬け物は見るからに美味しそうで思わず顔がほころびます。
口に入れたキャベツは甘味があって柔らかく、それでいて歯ごたえも楽しめる美味しさでした。
美味しく漬けるコツを聞くと、キュウリと一緒に塩でもんだだけ。素材がいいとそれだけで美味しい漬け物になるんですよ、とユキ子さんは微笑みます。