もっと知りたい郡山の農業
養蜂農家 正直一男さん
養蜂はむずかしいからおもしろい。
ミツバチの世界に惹かれて
郡山市安積町の正直一男さんは、病院で看護師の仕事をしながら養蜂業を営んでいます。
正直さんが養蜂を始めたのは、イチゴの栽培をしたことがきっかけでした。
「イチゴ作りには、ハチによる受粉が必要不可欠でミツバチがいないとだめなのです。フェロモンを出す女王蜂がいて雄蜂がいる。それを支える多くの働き蜂がいる。そんなミツバチの世界の不思議に惹かれて県外の養蜂農家の先生の所に通うようになりました」
正直さんは、何度も足を運び養蜂の技術を身につけていきました。2年目からはハチミツの販売をするまでになったといいます。
「30年ほど前のことです。今では仕事が休みの時にはハチに付きっきりです」
そう言いながら正直さんは晴れやかに笑います。
すっきりして美味しいアカシアのハチミツ
正直さんは、養蜂はむずかしいからおもしろいと言います。
「今まで大変だったことは始めて2年目にミツバチが病気にかかった時です。人間でいうと結核のようなもので全部焼却しました。ダニの繁殖も怖いです。栄養が全部取られてしまう。定期的な消毒などの世話は怠れません。天敵のスズメバチから守ることも大切な仕事です」
世話をしながらミツバチに刺されることはあるのでしょうか?
「年間、50回は刺されます。そりゃ痛いですよ。装備はしますがズボンなどの上から刺しますからね」
首の血管を刺されて救急車で運ばれたこともあるそうです。
そんな大変な思いをして採取する正直さんのハチミツは主にサクラとアカシアの花です。生産性を上げることより、品質の良さを求めているのが特徴です。
「アカシアから採ったハチミツはさわやかですっきりとした後味です。これでないとダメだというお客さんの笑顔が嬉しいですね」