もっと知りたい郡山の農業
農業 松崎恵美子さん
美味しくなるように力を注ぐ日々
露地栽培のナスは今が旬です
「のんびりとした性格なんです」
自分のことをそんなふうに言う松崎恵美子さんは、農業も気負うことなく自然体でやっています。
ご主人と二人で農家をしており、恵美子さんが嫁いできた頃には蚕が主流でしたが、だんだん需要が減少し26年前に野菜に切りかえました。
「震災・原発事故前までは、原木シイタケやナメコ・シメジも作っていましたが、きのこは止めざるを得なかったです。今はナスが旬ですね。春菊やイチジクも美味しいですよ」
松崎さん夫婦が作るナスは、路地栽培なので見た目はハウス栽培のものよりきれいではないかもしれませんが食べれば美味しく、多くのお客さんに喜ばれています。
楽しみは来春のこと
「美味しく作ること」
恵美子さんは野菜づくりに対する思いをその一言で語ってくれました。心がけていることは野菜の旨味が出るように育てること。そのために力を注ぎ肥料もいいものを使うといいます。
もともと農家で育った恵美子さんは、農作業は苦痛ではないといいます。
「毎日やることがあって忙しいのはいいのです。ただ自分の好きなことがなかなかできない。私は山が大好きなんです。今は時間を作って山登りがしたいです。前に登った雄国沼のことは今も時々思い出しますね」
夢は富士山に登ることと笑う恵美子さん。農作業も身体を使うけれど山登りはまた別だといいます。
「楽しみなのは来春のこと。以前、桑畑だった所に桃の木と桜の木を植えてあるんです。桜は赤と白のかわいらしい花が咲くんですよ。順調な出荷にはまだまだですが、花は見ているだけでも楽しいですね」
小さい花、野の花が好きだと微笑む恵美子さん。いつか富士山に登る日が来るといいですね。