100-FUKUSHIMA Vol.005
農業 滝田由美恵さん
野菜作りは楽しい。無農薬野菜への思い。
芽が出ると嬉しくてしょうがない
キャベツ、ニンジン、サトイモ、カボチャにゴボウ。ハクサイ、オクラ、トウガラシ。ピーマン、インゲン、キュウリ、ナス、トマトなどなど1年を通して20数種類の野菜を作る滝田由美恵さん。
由美恵さんは、郡山市安積町でご主人の龍一さんと農業を営んでいます。
「私は中国で生まれ育ちました。祖父母が日本人で母が中国人の父と一緒になり、みんなで暮らしていました」
龍一さんは農家の15代目。無農薬で米を作っています。縁あって由美恵さんが龍一さんの元に嫁いできたのは13年前のこと。農業はそれから始めたといいます。
畑をやってくれないかと言われ、初めは龍一さんに教えてもらいながら家で食べる位の量を作っていましたが、だんだん楽しくなっていったと話します。
「分からないことは、主人や周りの人たちに教えていただき今の私がいます。失敗もたくさんしますが、なんといっても芽が出ると嬉しくて嬉しくて。野菜作りは楽しくてしょうがないですね」
昨年から無農薬で野菜を育てています
由美恵さんの野菜にはたくさんのファンがいます。
野菜は見た目よりも美味しさを重視。以前、化学肥料を使って失敗したこともあって、堆肥を使った自然農法に近い栽培方法を始め、昨年からは無農薬野菜の栽培に挑戦しています。
「堆肥を使うことでコストも手間も増えますが、一番美味しくできると思いますし、そんな野菜をたくさんの人に食べてほしいと願っています」
由美恵さんが一番好きな野菜はニンジン。
「ニンジンはカレーや肉じゃが、サラダなどいろいろな料理に使いますが、採れたてを洗って電子レンジで加熱してそのまま食べるのが好きです。何もつけなくても充分に美味しいですね」
中国にいる時に料理の免許を取得したという料理上手な由美恵さんですが、野菜のシンプルな美味しさが一番好きと微笑みます。