もっと知りたい郡山の農業
(有)うねめ農場 伊東敏浩さん
「ふくはる香」はやさしい甘味のイチゴです。
ハウス隣接の直売所で新鮮な作物を
郡山市片平町の伊東敏浩さんは、9代続く農家の長男として現在、農場を経営しています。
耕作面積は、任されたり借りたものを含めて東京ドームの約30倍に値する規模です。
「これからの課題は生産と経営のバランスをとっていくことです。人と同じことをしたくない、人がやらないことをやりたいという思いがいつもあります」
今までセオリーだと言われていたことを続けていても先が見えない。そんな時代に伊東さんは農業で生きていくために覚悟を決めています。
約20名のスタッフを抱え安定した農業を続けていくために、米を中心にイチゴやキュウリ、大豆など多品種の生産体制を確立。雇用を守り、経営の安定化を計る努力をしています。
伊東さんは、4年前から農場の敷地内で農産物の直売を始めました。
「ハウスに隣接した直売所で新鮮な作物をお渡ししています。採れたての新鮮さ、美味しさをぜひ味わって欲しいですね」
ふくはる香は福島県産品種のイチゴです
「ふくはる香は、12月から5月上旬までお出しできます。それ以外の時期、例えば夏頃にイチゴを使ったかき氷など、ここでしか食べられないものを提供できないかと考えているところです」
ふくはる香は、福島県産品種のイチゴ。酸味よりも甘味が勝る品種で口に含むとふんわりとした甘さが魅力です。
その他に、うねめ農場で採れた大豆を使った「うねめ納豆」や「特選きな粉」などの加工品も手がけています。
「農業の面白いところは、いろいろ試すことができること。イメージがあれば何をどうやってもいい。ひとつのものを作って、結果的に失敗したとしてもこうすればこうなるんだということが解るところです」
オレは平和主義、争いごとは丸く治める努力をするという伊東さんは4人の子どものお父さん。子どもたちには外に出ていろんな世界を見て欲しい。誰が跡を継ぐかはわからないけれど強制はしないと話します。