もっと知りたい郡山の農業
秋冬ニラ栽培農家 吉田吉秀さん
身体にいいニラをみんなに食べてほしい。
草に負けてしまわないように
ニラには、春夏に収穫する路地栽培のものと秋から冬にかけて収穫するハウス栽培の秋冬ニラがあります。
郡山市三穂田町の吉田吉秀さんは、奥さまのトヨ子さんと秋冬ニラを育てています。
「収穫は秋から冬ですが、春から夏にかけては手入れをしながら育てます。その期間で大切なのは草取りです。特に暑い夏の草取りは重労働ですが、ニラは根が弱く草に負けてしまうので、いいニラにするためには欠かせない仕事です」
吉田さんは、種をまいて苗にし株を育てていきます。 その株からいいニラが採れるのは2年間だといいます。美味しいニラだけを収穫するため吉田さんは2年に一度、株の植え替えをします。
「根本が太くて葉幅が広く厚いのがいいニラ。冬のニラは柔らかく、味噌汁など沸騰したところにパッと入れるとすぐに食べられます」
ニラのおかげで家族は風邪をひきません
吉田さんは、先代からニラ栽培農家を受け継ぎ25年になります。
「父はもう亡くなりましたが、母親は今も元気で収穫したニラを束ねたりして手伝ってくれます。ありがたいことです」
ニラを作りはじめてから、おばあちゃんをはじめとし家族は風邪をひかなくなったといいます。
ニラはアリシン・カロチン・ビタミンB2など血行を良くし免疫力をつける成分を含む身体にいい野菜です。
「ちょっと咳が出ることはありますが、寝込むほどのこともなく病院へも行かない。収穫時期のハウスの中は、ニラの香りがたちこめるのですが、その中で仕事をしていること自体がいいのかもしれない。健康維持のためにも多くの人に食べてほしいですね」
トヨ子さんは、ニラ入りの卵焼きをよく作るといいます。肉やレバーと炒めものにしたり、寒い季節は鍋物にたくさん入れて食べるのもおすすめ。身体がぽかぽかとしてきます。