もっと知りたい郡山の農業
専業農家 国分一郎さん
郡山の米の美味しさを伝えていきたい。
厳正な検査は生産者を守ることにも繋がる
国分一郎さんは、郡山市日和田町で水稲、生花を作っています。3代目として親から譲り受けた農業を現在は、奥さんと息子さんの3人で営んでいます。
以前は、農協の職員として働きながら農業に従事していましたが、20年前に早期退職をして専業農家になりました。
国分さんは、JA郡山市農業検査委員会に所属し米や大豆、種等の等級検査員としても活躍しています。
「今年の米の品質は、この夏の暑さで高温障害もあり、あまり良いとは言えません。作った人のことを思うと心苦しいが厳正な検査を行い、そうすることで最終的には生産者を守ることにも繋がると考えています」
毎年、米の収穫時期の9月末から10月末にかけて忙しい日々を送ります。
今年の米をぜひ食べてほしい
「福島県全域で行われる米の全袋検査に対して不安はありません」
そう国分さんはいいます。
「昨年の3・11以来、風評被害で農作物は厳しい状況が続いていますが、今回の全袋検査で消費者の信頼を確保し、郡山の米の美味しさをこれからも伝えていきたいと思います」
郡山の水田は、特AやAなどのランクがあり、国分さんの農地も優れた食味の米を生産できる環境にあります。さらに、郡山の気候風土はさまざまな農作物を作ることに適しており、これからは米以外の生産物も考えていきたいと語ります。
「ともかく今は、全袋検査という安全を保証するシステムが出来ました。農家と農業関係者みんなが大変な苦労をして出荷する今年の米をぜひ食べてほしいと願っています」