あっち、こっち。

冬のシンバ

冬のシンバ雪がちらつく寒い日に、会津ジイゴ坂学舎のシンバに会いに行きました。玄関を開けると、いつものようにシンバがお迎えしてくれました。
やあシンバ、元気そうだね。
冬毛のシンバは一回り大きくなったように見えます。
初めて会った夏のシンバは、数日前にカットしてきたばかりでどこか心もとない姿でした。しっぽの先をプードルのように丸く刈られてチャーミングだったね。
冬のシンバはふわりとした毛で覆われて精悍な印象です。
カフェのお客さまは誰もいない、わたしたちだけです。
良かったね、シンバ。一緒にいられるね。
カフェのストーブには薪が赤々と燃えています。薪ストーブの温もりが心と身体をじんわりととほぐしてくれます。
シンバはストーブの前にゆるりと横たわり、わたしの手に鼻を寄せてくる。よしよしと撫でると目を閉じてされるがままのシンバ。しばしのまどろみの時間です。
生き物の眠る姿はなんて心を落ち着かせることだろう。
窓の外は冬枯れの風景。薪ストーブのあたたかさとシンバの温もり。冬の日の午後、つかのまの時間が静かに過ぎていきます。